楽天市場に出店してもよい人の8タイプ
楽天市場は成功する人も多い半面、失敗する人もたくさんいます。
昨年(2016年)3月の時点で楽天市場出店店舗数は44,876店舗、今年(2017年)3月で44,602店舗となり、出店する人と退店する人がほぼ同数であることが伺えます。
楽天市場はもちろん今でも成功している店舗はたくさんありますが、夢と希望だけがあれば誰でも成功するというわけではありません。
私たちは楽天市場の出店者を10年以上サポートしてまいりましたがその経験から、楽天市場に出店してよい人の傾向をまとめてみました。
併せて「ネットショップで売れない人の6つの特徴」の記事についてもご確認ください。
- 1.他のショッピングモールで成功している人
- 2.ライバル店よりも好条件で商品を出せる人
- 3.メーカーの場合で、卸先が楽天市場で成功している人
- 4.たくさんの商品を取り扱える人
- 5.暇な人
- 6.資金に余裕がある人
- 7.実店舗でのみ商品を販売している人
- 8.勉強するためと割り切っている人
- 最後に
1.他のショッピングモールで成功している人
楽天以外には、Amazonやyahooショッピングなどがあります。
楽天市場で成功している店舗のほとんどが他のショッピングモールにも出店し、それなりの成功をされています。
つまり、他のショッピングモールで売上を作れている場合には、楽天市場でも売上を立てられる可能性が高いのです。
なお、最近はアマゾンでの売上が増えているネットショップが多数出てきました。
私たちが、楽天市場の出店者を10年以上サポートしてきた経験上、商材にもよりますが、アマゾンで上手くいっているネットショップは楽天に出店すると、アマゾン以上の売上を達成する場合が多いです。
2.ライバル店よりも好条件で商品を出せる人
楽天市場で買い物をするユーザーは、お店や商品を比べて購入するものを決めます。
- 価格を安く提供できる
- 送料無料にできる
- あす楽(当日・翌日配送)で発送できる
などライバル店よりもユーザーに喜ばれる条件で出品できれば、当然ライバル店に勝てる確率も高くなります。
もっとも、いくら好条件で商品を出せるとしても、全く楽天市場で売れていない商品であれば売れる可能性は低いのは当然です。
売れているのかどうなのかも合わせて調べてみてください。
3.メーカーの場合で、卸先が楽天市場で成功している人
昔は、メーカーは楽天市場に出店しないという暗黙のルールがあったように思いますが、最近は卸先が楽天市場に出店していても関係ないような業界が増えているようです。
卸先よりも良い条件で出品できるメーカーが、卸先がすでに楽天市場で成功している場合には成功できる確率が極めて高いのは当然です。
4.たくさんの商品を取り扱える人
商品数と売上は比例する関係にあります。
例えば、商品数が10しかないショップと10万商品取り扱うことができるショップを比べた場合の平均売上は、圧倒的に10万商品取り扱うことができるショップの方が高くなります。
パチンコで持ち玉が多いほど当たる確率が高くなるのと同じで、商品の質が同じであれば、数が多いほど売れる確率も高まります。
ここでいうたくさんとは、100商品や200商品ではありません。
数万、数十万商品の取り扱いができるような場合には、たとえネットショップが初めてであったとしても、出店を検討することをおすすめします。
この場合でも、リサーチはしっかり行ってから出店を決める必要があります。
5.暇な人
ネットショップの運営は戦略設計から顧客対応、WEB制作など、たくさんのスキルを学ぶことができます。
楽天市場に出店することで、ネットショップの運営に必要な知識がたくさん学ぶことができます。
お手頃ながんばれプランで最低でも30万円程度かかりますが、1年間でたくさんのことを学ぶことができることを考えれば、それほど高い授業料ではないと思います。
お時間がたくさんある方、例えば定年退職されて暇な方や何か趣味を探している方は、ぶらぶらしているよりも楽天市場の出店をチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
もちろん出店審査に通過しなければならないのは前提ですが。
6.資金に余裕がある人
資金に余裕のある事業主の方も、楽天市場に勉強を兼ねて出店してみるのもよいでしょう。
Eコマースの基礎を楽天市場の出店によって学ぶことができます。
税金対策で余計なものを買うくらいであれば、楽天市場に出店してWEBショップを経営する方がよいと思います。
7.実店舗でのみ商品を販売している人
場所的な制限がある実店舗のみで売っている商品を、日本全国のユーザーに見てもらえる楽天市場でチャレンジすると、驚くほど売れるようになったということは良くあることです。
私たちのお客様でも、地方の田舎の店舗だけで販売していた商品を、楽天市場に出店するとガンガン売れていきました。
もし、あなたが地方の実店舗で良い商品を売っていて、もっと拡大したい場合は、楽天に出店することは良い選択肢となりえます。
ただし、そもそも良くない商品だったり、青山や表参道などの人気のショッピング街に店舗があって、それでも売れていない商品の場合は難しいでしょう。
楽天などのショッピングモールは日本全国のユーザー、さらに世界中のユーザーにリーチすることができるグローバルマーケットです。
現在、地理的な問題で、売り上げが芳しくないが、良い商品があるという場合は、積極的に楽天出店を考えてみると良いでしょう。
ただし、この場合でも、出店の際には、事前リサーチが重要なことは変わりませんのでご注意ください。
8.勉強するためと割り切っている人
楽天市場では、お店ごとにECコンサルが一人つきます。そこで、広告の出稿の仕方や効果なども指導してくれます。
また、出店されているお店には、楽天大学というweb講座も配信されています。
そこでは、ページの作り方や商品登録の仕方の技術的なものも勉強できます。
ネットショップが初心者の人でも、楽天市場のサポートをうまく利用すると、知識や技術がどんどん身についてきますので、ネットショップを勉強する場には持ってこいのモールになります。
キャリアアップのためにも、楽天市場の出店は役に立ちます。
最後に
以上、楽天市場に出店してもよいと思われる方について述べてきました。
楽天市場に出店される方の動機は様々ですが、いずれにしろ出店するだけで売れるわけではなく、時間をかけてショップを作り込んだり、顧客対応をしたり、配送をしたり、必要な知識を勉強しなければならないのは変わりません。
どのような動機であれ、どうせ取り組まれるのであれば。楽天市場に出店してよかったと思えるような運営を心掛けてください。